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家計の黄金比 自動計算(袋分け予算・理想の支出割合)

毎月の支出配分を見直そうにも、何にどれだけ使うべきか目安がないと始めにくいものです。手取り月収と世帯構成を入力すると費目ごとの理想配分が出るので、家計を整える出発点にできます。

公開: / 更新: / 制作・運営: ハコツールズ運営者

記載の計算結果は一般的な条件による概算です。個別の条件で金額は変わるため、手続きに直結する場面では公的機関の資料を確認してください。 (免責事項)

配分比率(調整可)
住居費28%
食費15%
水道光熱費6%
交通・通信10%
保険・医療4%
被服・日用品5%
趣味・娯楽7%
貯蓄・投資25%

使い方・仕組み解説

袋分け予算計算(家計の黄金比)とは?

袋分け予算計算は、手取り月収と世帯構成(独身・夫婦・子あり)から、住居費・食費・貯蓄など費目別の理想予算を自動算出する無料ツールです。家計簿をつける前に「今月はこの費目にいくらまで使えるか」という予算枠を決める出発点として使えます。入力した金額はサーバーに送信されず、計算はすべてブラウザ内(お使いの端末上)で完結します。家計の収支は他人に見せたくない情報だからこそ、この点は安心して利用してください。

使い方

  1. 手取り月収(税・社会保険料が引かれたあとの振込額)を入力します
  2. 世帯構成(独身 / 夫婦 / 子あり)を選ぶと、費目と理想比率がプリセットで入ります
  3. 必要に応じて費目ごとのスライダー(0〜60%)で比率を調整します。1 つ動かすと他の費目が自動で按分され、合計は常に 100% に保たれます
  4. 「予算を計算する」を押すと、円グラフと費目別の金額が表示されます

家計の黄金比は自動計算できる?

できます。手取り月収と世帯構成を選ぶだけで、8 費目の金額が自動計算されます。比率をスライダーで動かすと、合計 100% を保ったまま即座に再計算されます。

自動計算に使う費目は、独身なら住居費・食費・水道光熱費・交通/通信・保険/医療・被服/日用品・趣味/娯楽・貯蓄/投資の 8 つです。子あり世帯では趣味・娯楽が教育費(10%)に置き換わり、費目数は 8 つのまま変わりません。電卓で 1 費目ずつ掛け算する必要はなく、手取り 20 万円なら住居費 20 万 × 0.28 = 56,000 円といった計算がすべて同時に行われます。

3 つの世帯構成のプリセット比率を並べると次のとおりです。ツール上で表示されるのは選んだ 1 世帯分だけなので、独身・夫婦・子ありを見比べたいときのために、ここに 3 世帯をまとめた表を置きます。趣味・娯楽と教育費は入れ替わる関係なので 1 行にしました。

費目独身(一人暮らし)夫婦(二人暮らし)子あり世帯
住居費28%25%25%
食費15%15%15%
水道光熱費6%6%6%
交通・通信10%10%8%
保険・医療4%6%6%
被服・日用品5%5%5%
趣味・娯楽 / 教育費7%5%10%
貯蓄・投資25%28%25%

「趣味・娯楽 / 教育費」の行は、独身・夫婦では趣味・娯楽、子あり世帯では教育費を指します。子あり世帯は教育費に 10% を確保します。その原資は、夫婦世帯と比べて削った趣味・娯楽 5%・交通/通信 2%・貯蓄 3% です。独身の住居費が 28% と 3 世帯でいちばん高いのは、家賃を一人で負担する前提だからです。貯蓄は逆です。夫婦世帯の 28% が 3 世帯で最も高く、住居費を二人で分け合える 3% がそのまま貯蓄に回っています。

「家計の黄金比」「50:30:20ルール」は絶対の正解?

あくまで目安です。家計の予算配分でよく知られた考え方に「50:30:20ルール」があり、手取りの 50% を住居費・食費などの「必要な支出」、30% を趣味・外食などの「欲しい支出」、20% を貯蓄・借金返済にあてる、という 3 区分の目安です。本ツールの「黄金比」プリセットはこれをさらに住居費・食費・水道光熱費など 8 費目に細分化したもので、独身なら貯蓄 25%、夫婦なら貯蓄 28% を目安にしています。

この 3 区分を広めたのは、エリザベス・ウォーレンとアメリア・ウォーレン・タイアギの共著『All Your Worth: The Ultimate Lifetime Money Plan』(2005 年)です。同書では「バランスド・マネー・フォーミュラ」と呼ばれています。数字の出どころがアメリカの家計である点は割り引いて読んでください。税と社会保険料の負担、医療費、住宅費のいずれも日本とは水準が違います。借りるのは 3 区分の枠組みまでです。費目ごとの金額は、日本の実額と突き合わせて決めるほうが確実です。日本の平均は次の節で見ます。

ただし最適な比率は、収入水準・居住地(家賃相場)・家族構成によって変わります。都市部で家賃が高ければ住居費の比率が 28% を超えるのは自然なことですし、趣味に多めに回したい人もいます。プリセットはあくまで出発点であり、スライダーで自分の家計に合わせて調整することが前提です。

日本の平均的な家計は、実際いくら使っている?

総務省統計局の家計調査によると、2025 年平均の消費支出は二人以上の世帯で 1 か月 314,001 円、単身世帯で 173,042 円でした。本ツールが出すのは手取りに対する比率です。家計調査は実際に使われた金額の平均なので、自分の予算配分が世間並みかどうかを確かめる物差しになります。

10 大費目の内訳は次のとおりです。カッコ内は消費支出に占める構成比です。

費目二人以上の世帯単身世帯
食料94,895円(30.2%)49,321円(28.5%)
住居18,678円(5.9%)21,667円(12.5%)
光熱・水道24,547円(7.8%)13,333円(7.7%)
家具・家事用品13,068円(4.2%)6,120円(3.5%)
被服及び履物10,063円(3.2%)4,908円(2.8%)
保健医療15,863円(5.1%)8,754円(5.1%)
交通・通信45,730円(14.6%)19,334円(11.2%)
教育11,939円(3.8%)37円(0.0%)
教養娯楽32,125円(10.2%)21,173円(12.2%)
その他の消費支出47,093円(15.0%)28,396円(16.4%)

二人以上の世帯(平均世帯人員 2.87 人)は食料と交通・通信の 2 費目だけで消費支出の 4 割を超えます。単身世帯で目を引くのは住居です。二人以上の世帯の 5.9% に対して 12.5% と倍以上あります。賃貸で暮らす人の割合が高いためです。逆にいえば、二人以上の世帯の住居費が低く出るのにも理由があります。次の節で説明します。

出典: 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025 年(令和 7 年)平均結果の概要」(数値の確認は 2026 年 8 月時点)

家計調査の住居費が月 2 万円前後なのはなぜ?

持ち家の世帯を含めた平均だからです。家計調査の「住居」は家賃地代と設備修繕・維持費だけを指し、住宅ローンの元本返済は消費支出に含まれません。返済のうち元本にあたる分は貯蓄と同じ扱いで「黒字」に計上されるためです。ローンを完済した持ち家世帯は住居費がほぼゼロになり、これが平均を大きく押し下げます。

実際、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の持ち家率は 82.2% です。賃貸で暮らしている人が家計調査の住居費 18,678 円をそのまま自分の目安にすると、家賃を大幅に低く見積もることになります。本ツールの住居費プリセット(独身 28%・夫婦 25%)は家賃を払う前提の数字です。賃貸ならこちらを基準にしてください。持ち家でローン返済中の人は、元本と利息を合わせた毎月の返済額を住居費の枠に入れて考えます。

手取り20万円の独身なら、費目別にいくらが目安?

本ツールの独身プリセット(住居費 28%・食費 15%・貯蓄 25% など)で手取り月収 20 万円を計算すると、次の金額になります。

  • 住居費(28%): 56,000円
  • 食費(15%): 30,000円
  • 水道光熱費(6%): 12,000円
  • 交通・通信(10%): 20,000円
  • 保険・医療(4%): 8,000円
  • 被服・日用品(5%): 10,000円
  • 趣味・娯楽(7%): 14,000円
  • 貯蓄・投資(25%): 50,000円
住居費: 56,000円 (28%)食費: 30,000円 (15%)水道光熱費: 12,000円 (6%)交通・通信: 20,000円 (10%)保険・医療: 8,000円 (4%)被服・日用品: 10,000円 (5%)趣味・娯楽: 14,000円 (7%)貯蓄・投資: 50,000円 (25%)
住居費 56,000円食費 30,000円水道光熱費 12,000円交通・通信 20,000円保険・医療 8,000円被服・日用品 10,000円趣味・娯楽 14,000円貯蓄・投資 50,000円

夫婦世帯・子あり世帯はそれぞれ住居費や教育費の比率が異なるプリセットになっており、ツール上で世帯構成を切り替えるとその場で金額が再計算されます。

袋分けはキャッシュレスでもできる?

できます。物理の封筒の代わりに、口座や決済手段を費目ごとに分ければ同じ仕組みになります。袋分けの要点は封筒そのものではなく、月初に使える額を費目ごとに区切って、その枠の中だけで使い切るという運用のしかたにあるためです。

実践のしかたは大きく 3 通りあります。

  1. 現金派: 月初に必要額を引き出し、費目ごとの封筒に取り分けます。残額が目に見えるので使いすぎに気づきやすい反面、現金の使えない支払いには対応できません
  2. 口座分割派: 給料日に生活費・貯蓄・自由費の口座へ自動振替します。貯蓄分を給料日当日に移す「先取り貯蓄」と相性がよい方法です
  3. キャッシュレス派: 食費はプリペイド残高、日用品は別のカード、というように決済手段を費目に割り当てます。チャージした分を使い切ったらそこで終わりです。封筒と同じ歯止めがかかります

本ツールが出す費目別の金額は、そのまま「月初にいくら取り分けるか」の数字になります。手取り 20 万円の独身なら、食費の封筒(または食費用の残高)に 30,000 円です。食費のように使う頻度の高い費目は、月の枠をさらに 4 週で割る手もあります。先ほどの例なら 1 週あたり 7,500 円で、月末に残りが尽きる失敗を防ぎやすくなります。

ただし 8 費目すべてを分けると管理が破綻しやすくなります。家賃や保険料のような固定費は、口座引き落としのままで構いません。分けるのは、食費・日用品・趣味娯楽といった使いすぎやすい変動費の 2〜3 枠だけで十分です。

固定費と変動費、見直すならどちらが先?

固定費が先です。住居費・保険料・通信の基本料金・サブスクなど、毎月ほぼ一定額かかる費目から手をつけます。一度契約を見直せば効果が翌月以降もずっと続き、意志力に頼らず節約し続けられます。食費や趣味娯楽費などの変動費は、切り詰めても反動で翌月使いすぎるリバウンドが起きやすく、効果が長続きしにくい傾向があります。

優先度の高い固定費の見直し例は次のとおりです。

  • 家賃の低い物件への引っ越し
  • 保険の見直し
  • 通信プランの変更
  • 使っていないサブスクの解約

これらで削減余地を使い切ってから、食費や趣味娯楽費といった変動費の調整に進む順序がおすすめです。

なぜ「額面」ではなく「手取り」で予算を組むべき?

額面(給与明細の総支給額)には、まだ支払っていない税金と社会保険料が含まれているためです。額面を基準に予算を組むと、住居費や食費に配分したつもりの金額の一部が実際には税・社会保険料の支払いに消えてしまい、計算上は黒字でも実際の口座では赤字になります。手取り(実際に振り込まれる金額)を基準にすることで、この食い違いを防げます。自分の手取りが分からない場合は、まず手取り計算で年収から手取りを求めてから、本ツールに入力してください。

貯蓄率はどのくらいが目安?

貯蓄率(手取りに対する貯蓄額の割合)は、家計の余力を測る代表的な指標です。前述の 50:30:20 ルールでは「20」が貯蓄・借金返済の目安とされており、本ツールのプリセットは独身 25%・夫婦 28%・子あり世帯 25% とやや高めに設定しています。ただしこの数値も目安にすぎません。住居費など他の費目を切り詰めて貯蓄率を上げることも、家計の状況次第で一時的に下げることもあります。より早くリタイアを目指す場合の目標貯蓄率はFIREシミュレーター、積み立てた場合の将来の資産額は積立シミュレーターで試算できます。

実際の平均も見ておきます。家計調査の 2025 年平均では、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の可処分所得(手取り)は 1 か月 532,408 円、消費支出は 346,297 円でした。差し引いた黒字は 186,111 円で、可処分所得に対する割合は 35.0% です。ただしこの黒字には預貯金や保険料だけでなく、住宅ローンの元本返済(月 30,173 円)も含まれています。返済分を除いても手取りの 3 割近くが残る計算なので、本ツールのプリセット 25〜28% は平均から大きく外れた高望みの数字ではありません。

とはいえこれは世帯主の平均年齢 51.0 歳・平均世帯人員 3.20 人の勤労者世帯の平均です。20 代の単身世帯とは前提が違います。同じ水準に届かなくても気にする必要はありません。貯蓄率は他人と比べる数字ではなく、去年の自分と比べる数字です。

赤字になったときは、どの費目から見直す?

黒字化を急ぐときも、固定費から着手するのが基本です。見直しの優先順位の目安は次のとおりです。

  1. 住居費・保険料・通信費などの固定費(契約変更や解約で継続的に削減できる)
  2. 趣味・娯楽費など、必要性より満足度で選んでいる変動費
  3. 被服・日用品費(買い替えの先延ばしで一時的に圧縮できる)
  4. 食費(削りすぎは健康や継続性を損なうため、最後かつ慎重に)

貯蓄額を先に赤字の穴埋めに回す前に、上記の順で支出そのものを削れないか確認するほうが、家計は長続きします。

費目の比率はどこまで自由に調整できる?

各費目のスライダーは 0〜60% の範囲で動かせます。1 つの費目を変更すると残りの費目が元の比率に応じて自動で按分され、合計は常に 100% に保たれます。プリセットの比率に戻したいときは「比率をリセット」ボタンを押してください。計算結果やカスタム比率はブラウザに保存されないため、ページを再読み込みすると初期値に戻ります。

他ツールとの使い分けは?

「費目別の予算配分を決めたい」なら本ツール、「年収から手取りを知りたい」ならまず手取り計算が必要です。目的に応じて使い分けてください。

手取り計算から積立・FIRE まで、お金の計算をどの順番で進めるかは資産形成シミュレーションは何から始める?のガイドにまとめています。

注意事項

  • プリセットの比率は本サイトが 50:30:20 ルールをもとに 8 費目へ細分化した独自の目安で、公的機関が定めた基準ではありません。50:30:20 ルール自体もウォーレンとタイアギの著書に由来する考え方であり、絶対的な正解ではありません。収入・地域・ライフスタイルに応じてスライダーで調整してください
  • 本文に載せた平均額は総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025 年平均結果の概要」の数値です。家計調査は毎年 2 月ごろに前年平均が公表されるため、最新の値は出典リンク先で確認してください
  • 手取り月収は 1 円以上 1 億円以下で入力してください。範囲外の値はエラーになります
  • 本ツールは家計を見直すきっかけづくりが目的です。個別の事情を踏まえた判断は、ファイナンシャルプランナーなど専門家にご相談ください

よくある質問

家計の黄金比を自動計算するには?
手取り月収を入力し、世帯構成(独身・夫婦・子あり)を選んで「予算を計算する」を押すだけです。住居費・食費・貯蓄など 8 費目の金額が同時に自動計算され、円グラフと一覧で表示されます。比率を自分で変えたい場合もスライダーを動かすだけで、合計 100% を保ったまま金額が再計算されます。
手取り20万円の家計の理想配分は?
独身一人暮らしの場合、住居費 56,000 円(28%)・食費 30,000 円(15%)・貯蓄 50,000 円(25%)が一般的な目安です。世帯構成を選ぶと自動で比率がセットされ、スライダーで調整できます。
家計の平均支出額はいくらですか?
総務省統計局の家計調査によると、2025 年平均の 1 か月の消費支出は二人以上の世帯で 314,001 円、単身世帯で 173,042 円です。二人以上の世帯の内訳は食料 94,895 円・交通・通信 45,730 円・教養娯楽 32,125 円などで、住居は 18,678 円と低く出ます。持ち家世帯を含む平均で、住宅ローンの元本返済は消費支出に含まれないためです。賃貸なら自分の家賃で置き換えて読んでください。
50:30:20ルールは誰が提唱したものですか?
エリザベス・ウォーレンとアメリア・ウォーレン・タイアギの共著『All Your Worth: The Ultimate Lifetime Money Plan』(2005 年)で「バランスド・マネー・フォーミュラ」として示され、この本を通じて広まりました。アメリカの家計を前提にした目安なので、日本では 3 区分の考え方だけを借りて、金額は家計調査などの実額に合わせて調整するのが現実的です。
入力した収入は保存・送信されますか?
されません。計算はすべてお使いのブラウザ内で完結し、収入や費目の金額がサーバーに送られることはありません。
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