ナンピン計算・平均取得単価シミュレーター(株の買い増し)
株を複数回に分けて買い増していくと、平均の取得単価が今いくらになっているのか感覚だけでは掴みにくくなります。加重平均の取得単価と評価損益を、約定ごとの株数と単価からまとめて計算できます。
公開: / 更新: / 制作・運営: ハコツールズ運営者
記載の計算結果は一般的な条件による概算です。個別の条件で金額は変わるため、手続きに直結する場面では公的機関の資料を確認してください。 (免責事項)
使い方・仕組み解説
株の平均取得単価・ナンピン計算とは?
株の平均取得単価・ナンピン計算は、複数回に分けて購入した株の約定(株数×取得単価)を入力すると、加重平均の取得単価・総投資額・保有株数を自動計算する無料ツールです。現在株価を入力すれば評価損益と損益分岐点も分かり、目標の平均取得単価まで下げるのに必要な買い増し株数を逆算するナンピン計算モードも備えています。入力した株数・単価はサーバーに送信されず、計算はすべてブラウザ内で完結します。
使い方
- 約定ごとに株数と取得単価を入力します。約定は自由に追加・削除できます。手数料を含めたい場合は手数料率(%)を入力してください
- 「平均取得単価を計算する」を押すと、加重平均の取得単価・保有株数・総投資額が表示されます
- 現在株価を入力して「評価損益を計算する」を押すと、評価損益(円・%)と損益分岐点が分かります
- 買い増し株数と株価を入力して「買い増し後の平均単価を計算する」を押すと、買い増し後の平均取得単価が分かります(順算)
- 目標の平均取得単価と買い増し株価を入力して「必要な買い増し株数を逆算する」を押すと、目標に届くために必要な株数が分かります(ナンピン逆算)
加重平均取得単価の計算式は?
加重平均取得単価は「約定ごとの(株数×取得単価)の合計 ÷ 総株数」で求めます。1 回だけの購入なら取得単価そのものが平均取得単価になり、複数回の購入では株数の多い約定ほど平均への影響が大きくなります。
たとえば100株を1,000円、100株を800円で購入した場合、総投資額は 100×1,000 + 100×800 = 180,000円、総株数は 200株なので、平均取得単価は 180,000 ÷ 200 = 900円です。
評価損益・損益分岐点はどう計算する?
評価損益は「現在株価×保有株数 − 総投資額」で求めます。損益分岐点は平均取得単価そのもので、現在株価がこれを上回っていれば評価益、下回っていれば評価損です。
上の例(200株・平均取得単価900円、総投資額180,000円)を現在株価850円で評価すると、評価額は 850×200 = 170,000円、評価損益は 170,000 − 180,000 = -10,000円(-5.6%)の評価損です。損益分岐点は平均取得単価と同じ 900円で、現在株価がここまで戻れば損益はゼロになります。
ナンピンで平均取得単価を下げるとは?
ナンピンとは、保有株が値下がりした後にさらに買い増して平均取得単価を下げる手法です。買い増し後の平均取得単価は、必ず「元の平均取得単価」と「買い増し株価」の間の値になります。買い増し株価が元の平均取得単価より低ければ低いほど、少ない株数で平均取得単価を大きく下げられます。
保有200株・平均取得単価900円に株価700円で買い増す株数を0〜400株の範囲で変えると、平均取得単価は次のように動きます。
一方で、ナンピンは下落局面でさらに株価が下がり続ければ損失が拡大しうる手法です。平均取得単価が下がっても、株価がそれ以上に下落すれば評価損は増えます。買い増しには追加の資金も必要になるため、資金配分をどうするかも判断材料になります。本ツールは計算に徹し、買い増しを推奨するものではありません。実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。
目標の平均取得単価まで下げるのに必要な買い増し株数はどう計算する?
必要な買い増し株数は「(現在の総投資額 − 目標単価×現在の株数) ÷ (目標単価 − 買い増し株価)」で求め、小数点以下は切り上げます。切り上げるのは、必要株数を切り下げてしまうと目標にわずかに届かなくなるためです。
上の例(200株・平均取得単価900円、総投資額180,000円)を、株価700円で買い増して平均取得単価を850円まで下げたい場合を計算します。(180,000 − 850×200) ÷ (850 − 700) = 66.67 を切り上げて、67株の買い増しが必要です。実際に67株を700円で買い増すと、平均取得単価は850円になり、目標の850円以下に収まります。
逆に「この株価でこの株数を買うと平均単価はいくらになるか」を先に知りたい場合は、順算で計算できます。同じ保有に100株を700円で買い増すと、平均取得単価は833円になります。
逆算が「不可能」になるのはどんなケース?
買い増し後の平均取得単価は、必ず「元の平均取得単価」と「買い増し株価」の間の値になります。そのため、目標の平均取得単価が買い増し株価以下の場合、何株買い増しても目標には届きません。買い増しを重ねるほど平均取得単価は買い増し株価に近づくだけで、それを超えて下がることはないためです。
たとえば上の例で、買い増し株価を元の平均取得単価と同じ900円にすると、目標の850円には届きません。本ツールはこのケースを検出し、「この株価では何株買い増しても目標の平均取得単価まで下がりません。もっと低い株価か、現在の平均取得単価に近い目標単価を指定してください」というエラーを表示します。目標単価を届く範囲に調整するか、より低い株価で買い増す前提に変えてください。
株式分割があると平均取得単価はどうなる?
株式分割があっても総投資額は変わりません。株数が分割比率の分だけ増え、平均取得単価はその分割比率で割った値に調整されます。 1株が2株になる「1:2」の分割なら株数は2倍、平均取得単価は半分です。上の例(200株・平均取得単価900円・総投資額180,000円)が1:2に分割されると、 保有は400株・平均取得単価450円になり、総投資額は180,000円のままです(資産価値が減ったわけではありません)。 分割をまたいで入力するときは、分割前の約定を「株数×分割比率、単価÷分割比率」に読み替えると分割後の株価とそのまま比較できます。
証券会社に表示される取得単価と一致しないのはなぜ?
特定口座の取得単価は税法上の「総平均法に準ずる方法」で、購入時の手数料を含めて計算され、1円未満の端数は切り上げられるためです。 買い付けのつど「購入価額の総額 ÷ 総株数」で平均し直す考え方は本ツールの加重平均と同じですが、端数の切り上げと手数料の扱いで数円ずれ、証券会社の表示単価は本ツールの計算よりわずかに高くなる方向に動きます。 確定申告や損益の確定値には証券会社の表示を、買い増しの試算には本ツールを使い分けてください。
注意事項
- 現在株価はライブ取得していません。証券会社のアプリやサイトで確認した値をご自身で入力してください
- 手数料率は購入時に一律で加算する単純な定率入力です。証券会社ごとの手数料体系(最低手数料額・段階制など)の違いは反映していないため、正確な手数料額の計算は証券会社の取引画面で確認してください
- ナンピンは平均取得単価を下げる手法ですが、下落局面でさらに株価が下がれば評価損が拡大しうる手法です。本ツールは計算結果を示すのみで、買い増しを推奨するものではありません
- 売却時の税金(譲渡益に約20.315%)は計算に含めていません。配当金の課税方式の比較は配当金手取り計算で確認できます
- 保有資産全体の配分点検は資産配分・リバランス計算、将来の積立資産額は積立シミュレータもご利用ください
- 手取りから積立・資産配分までの計算の進め方は資産形成シミュレーションは何から始める?のガイドにまとめています
根拠にした資料
このツールが使っている税率・保険料率・控除額は、次の公的資料に基づいています(リンクの到達確認は2026 年 7 月時点)。
改正で変わる数値: 総平均法に準ずる方法・1円未満切り上げの扱いは2026-08-13に確認しました。
よくある質問
- 平均取得単価はどう計算する?
- 「約定ごとの(株数×取得単価)の合計 ÷ 総株数」で計算します。100株を1,000円、100株を800円で購入した場合、総投資額180,000円 ÷ 総株数200株 で平均取得単価は900円です。
- ナンピン買いはしたほうがいいですか?
- 本ツールは特定の判断を推奨しません。ナンピンは平均取得単価を下げる手法ですが、下落局面でさらに株価が下がれば評価損が拡大しうる手法でもあります。実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。
- 目標の平均取得単価まで下げるのに必要な買い増し株数はどう計算する?
- 「(現在の総投資額 − 目標単価×現在の株数) ÷ (目標単価 − 買い増し株価)」で計算し、小数点以下は切り上げます。目標の平均取得単価が買い増し株価以下の場合は、何株買い増しても目標に届かないため計算できません。
- 現在株価は自動で取得されますか?
- されません。ライブ株価の取得は行っておらず、証券会社のアプリやサイトで確認した現在株価をご自身で入力する仕組みです。入力した株数・単価はサーバーに送信されず、計算はブラウザ内で完結します。
関連ツール
金融
育児休業給付金 計算 2026年
育児休業給付金はいくらもらえる?休業前6か月の平均月給と育休予定期間から、賃金日額、月ごとの支給額(180日まで67%・以降50%)、総額を段階表示する無料シミュレーター。2026年8月1日改定の額に対応。登録不要・ブラウザ内で完結・データ送信なし。
金融
失業保険 給付額シミュレーター 2026年
失業保険はいくらもらえる?離職理由・年齢・被保険者期間・直近6か月の平均月給から、賃金日額、給付率、基本手当日額、所定給付日数、受給総額を段階表示する無料シミュレーター。2026年8月1日改定の額に対応。登録不要・ブラウザ内で完結・データ送信なし。
金融
医療費控除計算
医療費控除額とおおよその還付額を計算する無料ツール。医療を受けた人・支払先ごとに医療費と保険金等の補填額を入力するだけで、確定申告の医療費控除の明細書と同じ形式の一覧を作成できます。ブラウザ内で完結し、家族の通院履歴などの入力データは送信されません。
金融
傷病手当金 支給額計算
傷病手当金はいくらもらえる?標準報酬月額と支給対象日数から、標準報酬日額の10円単位への四捨五入・その2/3(1円未満四捨五入)・支給対象日数を掛けるまでの計算過程を表示する無料シミュレーター。支給開始日を入れると通算1年6か月の終了目安日も分かります。登録不要・ブラウザ内で完結。