PDF結合・分割
複数のPDFをひとつにまとめる作業も、必要なページだけを取り出す作業も、ページ範囲を指定するだけで完了します。ページの並べ替えにも使えます。
公開: / 更新: / 制作・運営: ハコツールズ運営者
PDFファイルをドラッグ&ドロップ、または
使い方・仕組み解説
PDF結合・分割とは?
PDF結合・分割は、複数の PDF ファイルを 1 つにまとめたり、1 つの PDF から必要なページだけを抜き出したりできる無料ツールです。会員登録もアプリのインストールも不要です。処理はすべてお使いのブラウザ内(JavaScript ライブラリ pdf-lib)で完結し、選択した PDF がサーバーにアップロードされることは一切ありません。
使い方
- 結合したい場合: 「結合」タブを選び、結合したい PDF をドラッグ&ドロップまたは選択します。ファイル一覧の ↑↓ ボタンで並び順を入れ替え、「結合する」を押すと
merged.pdfがダウンロードされます。結合には 2 件以上のファイルが必要です - 分割・抽出したい場合: 「分割」タブを選び、PDF を 1 つ選択すると総ページ数が表示されます。「ページ指定で抽出」に抜き出したいページ(例: 1-3,5)を入力すると
extracted.pdfがダウンロードされます。「全ページを1ページずつに分割」を押すと、ページごとの PDF がpage-1.pdfから順に作られ、2 件以上ならsplit-pages.zipにまとめてダウンロードされます
どんな場面で使う?
紙をスキャンした書類や、複数人が別々に作った資料を扱うときに出番があります。実務でよくあるのは次のような場面です。
- 提出書類を 1 ファイルにまとめる: 申請書・添付書類・本人確認書類がバラバラの PDF になっているとき、指定された順番に並べて 1 つに結合します。「PDF 1 ファイルで提出」と指定される申請は少なくありません
- スキャンした書類を仕分ける: 複合機で 20 枚まとめてスキャンした結果が 1 つの PDF になったとき、契約書は 1-5 ページ、請求書は 6-8 ページ、というように抽出して別ファイルに分けます
- 必要なページだけを共有する: 100 ページの仕様書のうち、相手に見せたいのは 12-15 ページだけ、という場合に該当部分だけを抜き出して渡せます。関係のない情報を渡さずに済みます
- ページの並べ替え・差し替え: 「1-3」「5」「4」「6-」の順に抽出したものを結合し直せば、ページの入れ替えができます。差し替えたいページを除いて抽出し、新しいページと結合すれば差し替えになります
- 資料を分冊にする: 章ごとに抽出して別ファイルにすると、配布や印刷の単位を分けられます
- 会議資料の統合: 各自が作った PDF をまとめて 1 冊の資料にし、ページ番号順に通して配布します
ページ指定の書き方は?
「1-3,5」のようにカンマ区切りで範囲と単独ページを組み合わせて指定します。書式のルールは次のとおりです。
1-3: 1 ページ目から 3 ページ目まで5: 5 ページ目だけ3-: 3 ページ目から最終ページまで(終わりの省略)1-3,5,8-: 上記の組み合わせ。10 ページの PDF なら 1・2・3・5・8・9・10 ページが抽出されます
ページ番号は先頭を 1 ページ目として数えます(0 始まりではありません)。カンマの前後の空白は無視されるため「1-3, 5」と書いても同じ結果です。同じページを重複して指定した場合は自動的に 1 つにまとめられ、抽出される順序は最初に出現した位置が保たれます。総ページ数を超える番号や、開始が終了より後になっている範囲(「5-3」など)を入力するとエラーメッセージが表示されるため、指定ミスに気づかないまま出力されることはありません。
なお、抽出されるページの並びは入力した順序に従います。10 ページの PDF に「5,1-2」と入力すると、5・1・2 の順で 3 ページの PDF ができます。ページの並べ替えに使えるのはこの性質があるためです。
しおり・フォーム・電子署名はどうなる?
ページの見た目(文字・画像・レイアウト・リンクの見た目)はそのまま保たれますが、文書全体に紐づく情報の一部は引き継がれません。pdf-lib の処理は「元の文書からページを新しい文書へコピーする」方式であり、ページに属さない情報はコピーの対象外になるためです。
- しおり(目次・アウトライン): 文書全体のカタログに属する情報のため引き継がれません。結合・分割後の PDF にはしおりがない状態になります
- 入力フォーム(AcroForm): フォーム欄の見た目は残りますが、入力欄として機能しなくなったり、入力済みの値が失われたりすることがあります。記入済みのフォームを扱う場合は、先に「印刷」機能でフラット化(入力内容を通常のテキストとして焼き込む)してから結合・分割してください
- 電子署名: 電子署名は文書全体のハッシュ値に対して施されるため、ページを取り出して別の文書に組み込んだ時点で無効になります。署名の有効性が必要な書類は、結合・分割せずに原本のまま扱ってください
- 添付ファイル・文書プロパティ: PDF に埋め込まれた添付ファイル、作成者やタイトルなどの文書情報も引き継がれません
- ページ内リンク: 同一文書内の別ページへ飛ぶリンクは、リンク先のページが結果に含まれない場合に切れることがあります
ファイルサイズと処理時間はどうなる?
結合後のファイルサイズは、元のファイルサイズの合計とおおむね同じになります。同じフォントを使った PDF どうしを結合してもフォントデータは 1 つに統合されないため、単純合計よりわずかに大きくなることもあります。逆に、分割で一部のページだけを抜き出した場合は、抜き出したページが参照していないフォントや画像が除かれるため、ページ数の比率よりファイルは小さくなるのが一般的です。ただし全ページで共通の埋め込みフォントを使っている文書では、1 ページだけ抜き出しても数百 KB のフォントデータが付いてくることがあります。
処理時間は端末の性能とファイルサイズに依存します。数 MB のテキスト主体の PDF なら 1 秒未満で終わりますが、スキャン画像で構成された数百 MB の PDF は、読み込みだけで時間がかかり、メモリも大きく消費します。処理中はブラウザのタブが応答しなくなったように見えることがありますが、そのまま待てば完了します。結合したファイルが大きすぎる場合は、PDF圧縮で容量を落としてから配布してください。
オンラインの変換サイトにアップロードするリスクは?
最大のリスクは、ファイルの中身が一時的にせよ第三者の管理下に置かれることです。一般的なオンライン PDF ツールの多くは、ファイルを事業者のサーバーへ送信し、サーバー側で処理した結果をダウンロードさせる仕組みだからです。契約書、給与明細、住民票、医療関係の書類、社内の非公開資料といった機密性の高い文書では、次の点が問題になり得ます。
- アップロードしたファイルがサーバー上にどれだけの期間保持されるかは、事業者の運用に依存します
- 社内規程で「業務データの外部サービスへのアップロード禁止」が定められている場合、規程違反になる可能性があります
- 個人情報を含む文書を国外のサーバーへ送ることが、取り扱いのルール上問題になることがあります
- 通信経路が暗号化されていても、サーバー到着後に平文で扱われるかどうかは利用者からは確認できません
本ツールはこの構造そのものを回避しています。PDF の読み込み・結合・分割はすべてブラウザのメモリ上で行われ、ファイルを外部へ送信するコードは実装していません。ページを読み込んだ後は通信を切っても動作するため、機内モードや社内の閉じたネットワークでも使えます。アップロードが発生しない以上、保持期間も削除依頼も気にする必要がありません。
パスワード付きPDFは扱える?
扱えません。暗号化された PDF を選択すると「パスワード付きPDFは対応していません」というエラーが表示されます。閲覧パスワードが設定された文書は、正しいパスワードなしでは中身のページ構造を読み取れないためです。この種のファイルを処理したい場合は、Acrobat などパスワードを知っている環境であらかじめ暗号化を解除し、保護のない PDF として保存し直してから本ツールに読み込ませてください。
他のPDF・画像ツールとどう使い分ける?
- 写真やスキャン画像から新しく PDF を作りたい → 画像PDF変換。作った PDF を既存の書類と結合すれば 1 ファイルにまとまります
- PDF のページを画像として取り出したい → PDF画像変換
- 結合したら容量が大きくなりすぎた → PDF圧縮
- 結合した資料に通しのページ番号や「社外秘」の透かしを入れたい → PDF透かし・ページ番号追加
- 1 枚の画像を複数ページに分割して大判ポスターとして印刷したい → ポスター分割印刷PDFメーカー
- 月ごとのカレンダーを 1 年分まとめたい → カレンダー印刷PDFメーカーで各月を作り、本ツールで結合します
ブラウザだけでファイルを処理する仕組みは画像・PDFの変換はインストール不要?ブラウザだけで処理する方法のガイドで解説しています。
注意事項
- パスワード(暗号化)が設定された PDF は読み込めません。事前にパスワードを解除してからご利用ください
- しおり(目次)、フォームの入力値、電子署名、添付ファイル、文書プロパティは引き継がれません。署名の有効性が必要な書類は原本のまま扱ってください
- ページ番号は先頭を 1 ページ目として数えます(0 始まりではありません)
- 処理はすべて端末のメモリ上で行うため、数百 MB 単位の非常に大きな PDF や大量のファイルを扱う場合、端末の性能によっては時間がかかったり動作が不安定になったりすることがあります
- 生成したファイルはブラウザ内に保存されません。ページを再読み込みすると最初からやり直しになります
よくある質問
- PDFファイルはサーバーにアップロードされますか?
- アップロードされません。結合・分割の処理はすべてお使いのブラウザ内(pdf-lib)で完結し、選択した PDF がサーバーへ送信されることはありません。ページを読み込んだ後は通信を切っても動作するため、契約書や給与明細、社内の非公開資料などの機密書類も安心してご利用いただけます。
- ページ指定はどう書けばいいですか?
- 「1-3,5」のようにカンマ区切りで範囲と単独ページを組み合わせます。「1-3」は1〜3ページ目、「5」は5ページ目単独、「3-」は3ページ目から最終ページまでです。ページ番号は1始まりで、重複指定は自動的にまとめられます。抽出される順序は入力した順に従うため、「5,1-2」と書けば5・1・2の順に並んだPDFができ、ページの並べ替えにも使えます。
- しおりやフォームの入力値は残りますか?
- 残りません。しおり(目次)、フォームの入力値、電子署名、添付ファイル、文書プロパティは文書全体に紐づく情報のため引き継がれません。ページの見た目はそのまま保たれます。記入済みフォームを扱う場合は、先に印刷機能でフラット化してから処理してください。電子署名は文書全体のハッシュに対して施されるため、結合・分割した時点で無効になります。
- パスワード付きのPDFは処理できますか?
- できません。パスワード(暗号化)が設定された PDF を選択すると「パスワード付きPDFは対応していません」というエラーになります。暗号化されているとページ構造を読み取れないためです。Acrobat などパスワードを知っている環境で暗号化を解除し、保護のない PDF として保存し直してからお使いください。
- ファイルサイズやページ数に上限はありますか?
- 明確な上限は設けていません。結合後のサイズは元ファイルの合計とおおむね同じになります。ただし処理はすべて端末のメモリ上で行われるため、数百MB単位の大きなPDFや大量のファイルではブラウザの動作が重くなったり時間がかかったりすることがあります。容量が問題になる場合はPDF圧縮ツールと併用してください。
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