
原稿用紙の書き方は?小論文・作文のマス目の使い方を図で確認
原稿用紙の書き方でつまずくのは、たいてい「1 マスに 1 字」から外れる場面です。行の最初に句点が来た、閉じかぎと句点が続いた、小さい「っ」が出てきた、数字をどう入れるか迷った。この記事では、そうした例外をマス目の図で 1 つずつ確認します。あわせて 600 字・800 字が何行になるか、縦書きと横書きでどこが変わるか、小論文と作文でルールが違うのかも整理します。読んだあとの清書用紙は原稿用紙・作文用紙メーカーでその場で作れます。
公開日: 2026年8月29日 / 更新日: 2026年8月29日
公開: / 制作・運営: ハコツールズ運営者
原稿用紙の書き方の基本ルールは?
題名は 1 行目に上を 2〜3 マス空けて書き、氏名は 2 行目に下を 1〜2 マス空けて書きます。本文は 3 行目からで、書き出しは 1 マス下げます。姓と名のあいだは 1 マス空けます。学校や試験から書式の指定があるときは、そちらが優先です。
1 マスに 1 字が原則です。ひらがな・カタカナ・漢字だけでなく、句読点もかぎかっこも 1 マスを使います。字数を数えるときも、これらは 1 字として数えます。原則から外れるのは、行頭に句読点が来たとき、閉じかぎと句点が続くとき、算用数字を入れるときの 3 つだけです。
| 書くもの | 使うマス | 補足 |
|---|---|---|
| かな・漢字・カタカナ | 1 マスに 1 字 | 小さい「っ」「ゃ」も 1 字として 1 マス使う |
| 句読点「、」「。」 | 1 マスに 1 つ | 行の最初には置かない(次章) |
| かぎかっこ「」 | 1 マスに 1 つ | 閉じかぎと句点が続くときだけ同じマスに入れる |
| ダッシュ「——」・リーダー「……」 | 2 マス | 1 マスに 1 つずつ、2 マス続けて書く |
| ふりがな | マスの外 | 縦書きは漢字の右、横書きは漢字の上の行間に書く |
段落の一字下げはどこでする?
書き出しと、段落が変わる行の最初だけです。1 マス空けて 2 マス目から書き始めます。会話文は行を改めて、かぎかっこ「「」を 1 マス目に置きます。会話文のあとに地の文が続くときも行を改め、こちらは 1 マス目から書きます。一字下げをするのは新しい段落に入るときだけです。
段落を分ける目安は、話題が変わるところです。小論文なら序論・本論・結論の切り替わりで改行します。1 段落が長すぎると、読み手は要点を追えません。2〜3 文ごとに改行すると、今度は主張のまとまりが見えなくなります。600 字の小論文なら段落は 3 つから 4 つが目安です。
句読点やかぎかっこが行の最初に来たらどうする?
前の行の最後のマスに、直前の文字と一緒に入れます。句読点「、」「。」と閉じかぎ「」」は行の最初に置きません。原稿用紙だけの慣習ではありません。日本語文書の組版方法を定めた JIS X 4051 も、句読点と閉じかっこを行の先頭に置かない行頭禁則を規定しています。
× 間違い: 句点が行の最初に来ている
○ 正しい: 前の行の最後のマスに「た」と「。」を一緒に入れる
マスの外の余白に句読点を書き添える方法もあります。ただし学校の作文で教わるのは、前の行の最後のマスに入れる形です。迷ったらマスの中に入れてください。小さい「っ」「ゃ」は行の最初に来ても構いません。行頭に置かないのは句読点と閉じかっこです。
会話文の終わりで句点と閉じかぎが続くときは、行の途中でも「。」と「」」を同じマスに入れます。新聞や書籍では句点を省いて「」」だけにする流儀もありますが、学校の作文では両方書いて 1 マスに収めるのが基本です。
原稿用紙・作文用紙メーカーに文章を貼り付けると、行頭に来た句読点はこの規則で前の行の最後のマスに入った状態で出力されます。対象は「、」「。」「,」「.」で、閉じかっこの行頭禁則には対応していません。閉じかぎの位置は自分で確認してください。
小さい「っ」「ゃゅょ」は 1 マス使う?
使います。促音の「っ」も拗音の「ゃ」「ゅ」「ょ」も 1 字なので、それぞれ 1 マスを取ります。書く位置はマスの中で寄せます。縦書きはマスの右上、横書きはマスの左下です。
縦書き: マスの右上
横書き: マスの左下
字数の数え方も同じです。「がっこう」は 4 字で 4 マス、「しゅくだい」は 5 字で 5 マスになります。小書きの文字を前の文字と同じマスに押し込むと字数が合わなくなるため、マスは必ず 1 つ使ってください。
数字とアルファベットはどう書く?
縦書きは漢数字が原則で、横書きは算用数字です。算用数字は縦書き・横書きのどちらでも 1 マスに 2 桁ずつ入れます。3 桁以上なら「12」「34」のように 2 桁ずつ区切って次のマスへ送ります。
縦書き
横書き
アルファベットは大文字と小文字で扱いが違います。横書きは大文字が 1 マスに 1 字、小文字は 1 マスに 2 字です。「Web」なら「W」で 1 マス、「eb」で 1 マスの合計 2 マスになります。縦書きは「NHK」のような頭字語を 1 マスに 1 字ずつ縦に並べ、長い単語は用紙を右へ 90 度回した向きで横書きにします。
| 書くもの | 縦書き | 横書き |
|---|---|---|
| 数字 | 漢数字が原則。「二十五人」で 4 マス | 算用数字。「25」で 1 マス |
| 算用数字を使うとき | 1 マスに 2 桁。年号や統計の数値で使う | 1 マスに 2 桁。3 桁以上は 2 桁ずつ区切る |
| アルファベット | 頭字語は 1 マスに 1 字。単語は用紙を回して横書き | 大文字は 1 マスに 1 字、小文字は 1 マスに 2 字 |
| 読点 | 「、」 | 「、」が原則(文化庁「公用文作成の考え方」) |
横書きの読点にコンマ「,」を使う書き方もありました。文化庁の「公用文作成の考え方」(令和 4 年 1 月 7 日 文化審議会建議)は、横書きの読点にも「、」を用いることを原則としています。作文や小論文でも「、」で統一して構いません。
小論文は縦書きと横書きのどちらで書く?
指定があればそれに従います。指定がない場合、大学入試や就職試験の小論文は横書きが主流で、国語の課題や読書感想文は縦書きが多くなります。英数字や固有名詞のアルファベットを本文に交ぜるなら横書きのほうが書きやすくなります。
マス目の構成は書字方向で変わりません。600 字は 20 字 × 30 行、800 字は 20字 × 40 行で、縦書きでも横書きでも同じです。変わるのは行の進む向きです。縦書きは 1 行目が右端で行が右から左へ、横書きは 1 行目が一番上で行が上から下へ進みます。
原稿用紙・作文用紙メーカーは、同じ字数の用紙を縦書き・横書きの両方で出力できます。600 字の横書きと縦書きを 1 枚ずつ印刷し、書きやすいほうで下書きする使い方もできます。
600 字・800 字の小論文は原稿用紙何枚分?
600 字は 400 字詰め原稿用紙 1.5 枚分、800 字は 2 枚分です。原稿用紙は字数が変わっても 1 行 20 字で、変わるのは行数だけです。600 字なら 30 行、800 字なら 40 行になります。
| 字数 | マス目の構成 | 400 字詰め換算 | 「○字程度」の目安 | 「○字以内」の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 200 字 | 20 字 × 10 行 | 0.5 枚 | 180〜220 字 | 180〜200 字 |
| 400 字 | 20 字 × 20 行 | 1 枚 | 360〜440 字 | 360〜400 字 |
| 600 字 | 20 字 × 30 行 | 1.5 枚 | 540〜660 字 | 540〜600 字 |
| 800 字 | 20 字 × 40 行 | 2 枚 | 720〜880 字 | 720〜800 字 |
字数指定の読み方には慣習があります。「600 字程度」は前後 1 割の 540〜660字、「600 字以内」は 9 割の 540 字以上を埋めるのが目安です。指定の半分ほどで終わっている答案は、中身を読まれる前に評価が下がります。字数は句読点とかぎかっこも 1 字として数えます。
読書感想文の字数は主催者が決めています。全国学校図書館協議会の青少年読書感想文全国コンクール(第 72 回・2026 年度)は、小学校低学年が 800 字以内、中学年と高学年が 1,200 字以内、中学・高校が 2,000 字以内です。400 字詰めに換算すると 2 枚・3 枚・5 枚にあたります。
指定の字数に合う用紙は原稿用紙・作文用紙メーカーで作れます。200 字・400 字・600 字・800 字から選べるので、600 字の小論文なら 600 字詰めを 1 枚印刷すれば足ります。下書きの文章を貼り付ければ、マス目に流し込んだ状態で残りマス数も表示されます。
小論文と作文でルールは違う?
マス目の使い方は同じです。題名と氏名の位置、一字下げ、行頭禁則、促音の書き方に違いはありません。違うのは中身の組み立てと文体です。
| 観点 | 小論文 | 作文・読書感想文 |
|---|---|---|
| 求められるもの | 問いに対する主張と、それを支える根拠 | 体験や読書を通して感じたこと |
| 文体 | 常体(だ・である) | 敬体(です・ます)でも常体でもよい |
| 構成 | 序論・本論・結論 | 出来事の流れに沿って書く |
| 会話文 | ほとんど使わない | 場面を描くために使う |
| 題名・氏名 | 解答用紙に欄があることが多い | 1 行目に題名、2 行目に氏名 |
小論文の字数配分には目安があります。序論で問いに対する自分の立場を示し、本論で根拠を書き、結論でもう一度立場を確認する形です。字数の割り振りは次のとおりです。
| 全体の字数 | 序論 | 本論 | 結論 |
|---|---|---|---|
| 600 字 | 150 字 | 350 字 | 100 字 |
| 800 字 | 200 字 | 450 字 | 150 字 |
本論に半分以上を割り当てるのが要点です。序論が長い答案は、根拠を書く前に字数が尽きます。600 字なら本論は 350字、原稿用紙にして 18 行分です。行数で見当をつけておくと、清書中に配分を見失いません。
書き終わったら何を確認する?
提出前に見るのは 4 点です。字数、段落の一字下げ、行の最初に来た句読点、消し跡。どれも減点につながるうえ、書き直しに時間がかからない項目です。
- 字数: 最終行が何マス目まで埋まっているかで数えます。「600 字以内」なら 540字、原稿用紙の 27 行目までは埋めます
- 段落の一字下げ: 書き出しと段落の変わり目に 1 マス空きがあるか。会話文の行は下げません
- 行の最初の句読点: 「、」「。」「」」が行の 1 マス目に取り残されていないか
- 消し跡: 消しゴムのかすと薄く残った線を払います。手書きの答案は読みやすさそのものが評価に影響します
書き上げた原稿を提出用のデータにするなら、書類スキャンでスマホの写真を PDF にできます。複数枚を 1 つにまとめるときはPDF結合・分割です。どちらもブラウザ内で処理するため、原稿の画像が外部に送信されることはありません。
よくある質問
- 縦書きの原稿用紙で「!」「?」は使えますか?
- 使えます。感嘆符「!」と疑問符「?」は1マスに1字で書き、次の1マスを空けるのが原則です。ただし行の最後に来たときと、次が閉じかぎ「」」のときは空けません。小論文では感情を強調する記号を避けるのが一般的で、使うのは会話文や作文が中心になります。
- ふりがなはどこに書きますか?
- 行と行のあいだの空きに書きます。縦書きは漢字の右側、横書きは漢字の上です。原稿用紙の行間がマスの4分の1ほど空いているのは、このふりがな(ルビ)のためです。マスの中に小さく書き込む必要はありません。
- 字数に句読点やかぎかっこは含めますか?
- 含めます。1マスを使うものはすべて1字と数えます。句読点「、」「。」も、かぎかっこ「「」「」」も同じです。行頭禁則で前の行の最後のマスに文字と一緒に入れた句点も、1字として数えます。数え方に指定があるときは出題側の指示に従ってください。
- 原稿用紙は自宅のプリンタで印刷したものを使っていいですか?
- 学校や試験から用紙の配布・指定がなければ問題ありません。マス目の構成は市販品と同じ1行20字です。ハコツールズの原稿用紙・作文用紙メーカーなら、200字・400字・600字・800字をA4かB5、縦書きか横書きで選んでPDFにできます。コンビニのマルチコピー機でも印刷できます。